W201:オートマの修理-その5(組立)

スプリングプレートが到着したので、再び新宮サービスに舞い戻る。
今日こそは修理を完了したい。
まず、スプリングプレートの組み付け。
B3ピストンの洗浄と点検のためスプリングを取り外すと、砕けたピンが出てきました。スプリングの中に納まってて、他所で悪さをすることはなかったみたいで良かった。

スプリングプレートを組むときは適当なステーでコの字型の治具を作り、プレスでバネ20本を押し縮めてスナップリングをはめます。人力では苦しいか?

テフロンリング2本とリップシールだけはダメージがあったので交換します。

あとは分解とは逆の順序で組み付ける。K1クラッチをシャフトに挿入すること気はプレートのギザギザが溝に合わないと奥まで入らないので、K1クラッチを回転方向に揺すりながら押し込みます。B1ブレーキバンドとの位置関係が押し込む目安になります。
ついでにトランスをひっくり返してATFフィルターも交換します。

ATFは少しづつ注入し、セレクターレバーをゆっくりとP→R→N→D→3→2、その逆に動かし、オイルをトランスの各部に循環させます。そしてレベルゲージを確認しながらまた注入します。今回の場合、ほぼ全量の6L入りました。
はじめの4Lくらいまではセレクターレバーを動かしても反応がなくドキドキしましたが、6L入ったころにはグッときたのでホッとしました。
試走しても前進はもちろんバックもギュンギュンできます。やったー!
今回のようなバックができない故障の場合、スプリングプレートとB3ディスク、少しのシールパッキンで修理できるようだ。分解するのもフロントポンプとB3ピストンくらいのもの。トランスの脱着さえできれば誰でも修理できるのではないでしょうか?
走行距離が少ないのにバックできなくなったのならやってみる価値はあるでしょう。
走行距離:84,887km
主観的難易度:★★★★(分解と同じくリフト、ミッションジャッキが欲しい。プレスも欲しい。場所と設備を貸してくれた新宮サービスに感謝!)

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