うちのクラウンは車高が低くてカッコいいのだけど突き上げがひどくて乗り心地が悪い。車検にも通らない。普通に車高を上げても面白くないので、前から気になっていたモンローのマックスエアを調達したので取り付けてみる。
マックスエアーとはワゴンやピックアップなどの車種で、荷物を積んだりボートなどを牽引したときなど下がったリアの車高を持ち上げる機能を持ったダンパー。
具体的には、ショックの上部に空気室を持ち、タイヤに空気を入れるのと同じ感覚でエアを注入することで車高を上げることができる。
リアは純正ダンパーとほとんど同じサイズのものがあった。ボルト穴の修正とか加工が必要かと思ってたけど、予想に反して何もせずにボルトオン可能だった。ただし、車高を下げた状態で、かつホーシングが斜めになるようなサスのストロークをさせると、ラテラルロッドの取り付け部とショックが接触するらしい。たとえば大きな段差を斜めに乗り越えるような場合。後で見るとあたった部分がへこんでた。
フロントは本来の利用目的から外れるのでドンピシャ同じサイズとマウントのものは無いが、寸法とストローク、取り付け方法などを考慮して適当なサイズのものを選択した。選んだのは、アッパー側は純正と同じステムタイプでネジを切ったロッドになっていて、ボトム側はボルトを通す穴が開いているもの(純正とは違う)。ストロークは純正?(もともと付いていたダンパー)より20mmほど長くなる。
車高短状態で純正ダンパーのストロークを使い切っったと同時に、バンプストップラバーに当たっている状態だったのとボトム側の取り付けが違っているため、20mm程ストロークを稼いだブラケットを製作。シャーシーブラックを塗れば純正のように違和感なく見えるように作ったつもり。
いざ取り付けしようとすると、空気室を持つダンパーの直径がでかく、さらに空気を注入するノズルが出っ張っているのでスプリングと干渉してしまう。スプリングの中にダンパーが入るダブルウィッシュボーンでは当然そうなる。
悩んだ結果、ダンパーをスプリングの中心から変心させて取り付けることで干渉を逃げるようにした。
アッパー側のボルト穴を10mmほど内側へ変心させる。ロア側のブラケットも内側に入るようになっている。空気注入ノズルへつなぐホースの取り回しにも注意が必要。スプリングと当たればすぐに切れてしまう。結局、スプリングの線の間を通して横に引き出すことにした。これが少し不安なところ。まあ、ホースが切れても普通のダンパーになるだけだし。
ホースはきつく曲げるとすぐにエアが通らなくなる。サスが伸びた状態だどOKだけど、縮めるとダメになるなど、ホースの取り回しでかなり悩みました。
結局、二日間もわたって試行錯誤し、サスバラシと組み立てを4~5回やった末、ようやく動作させることに成功。
エアーをプシューッと注入すると車高がジワジワ上がっていくのは新鮮な感動。シューッとエアを抜くと車高が下がる。また感動。
ペンディングになっていたフロントロアアームのブッシュ交換も同時に実施。これでフロントサス周りはブッシュ、ダンパーともにすべてリフレッシュできた。
車高を上げた状態で試走すると乗り心地はやわらかく、突き上げ感は当然ながらまったくなし。ブッシュも新品なので、ブルブル感やガツン感もまったくなし。アーいい気分。これぞクラウンの乗り心地ですな。
ボディや内装からミシミシ音が出てたのもかなり少なくなって気にならなくなった。
あとは、リアサスのブッシュがサイズ違いで交換できてなく、フロントが良くなった分だけリアのブルブル感が気になるようになった。何とか流用できるブッシュを探して交換したい。
P.S.
今回、マックスエアーの品番や取り付け加工内容についてはあえて詳しく触れてません。車や個人の技量によってベストな方法は違うと思います。特にフロント側はかなり微妙です。やるときは自己責任でお願いします。マックスエアーほかモンロー製ダンパーの寸法についてはモンローのホームページに詳しい資料があります。やってやろうというガッツのある人は参考にしてください。
http://www.monroe.com/
<2006/6/11追記>
車高調整前後の写真を追加。
前後とも指3本(必要なら後ろはもっと上がると思う)くらいはあげられる。
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