MS52:ステアリングギアボックスのオイル漏れ修理

トヨタ部品共販でシールが手に入ったので早速修理。
まずはウマをかけて下にもぐりこみピットマンアームを取り外す。ここは二面幅30mmのでかいナットでとまっている。ナットを外してプーラーをかけて締め上げるものの外れる気配が無いので、上からパイプで一撃するとアッサリ外れてくれた。
つぎに、ウォームシャフトとステアリングカップリングを切り離したいが、シャフトとヨークをとめているボルトがどうしても抜けないので、カップリングのゴム円盤のところで切り離した。あとで、ヨークを分離するときはポンチでシャフトと合いマークを打っておく。あとでズレたまま組み付けるとハンドルの中立がズレるし、ズレをハンドルを引っこ抜いて調整すればウインカーの戻りが悪くなる。
つぎに、ウォームベアリングアジャストスクリューロックナット(長い名前)を緩めたいが、マニュアルにはSSTを使えと書いてある。当然そんなものはないので、辺りを見回すとオイルフィルターレンチがピッタリ。
後はどんどんバラしていく。
セクターシャフトの直径を計測すると 27.96~28.00 だった。基準値は 27.972~27.993なので磨耗はそれほどなさそう。あと、ベアリングの保持環が一部なくなっているものがあった。オイル無しで長期間走ったため擦り切れたのか?ベアリングの替えは無いので無視して組み付ける。
取り寄せたシールはコーヨー製だった。今度注文するときは産業部品屋さんに行けばもっと安く手に入るかな?
 セクタシャフト用  90310-28027 KOYO-CR HMS 28 40 8 35
ウォームシャフト用 90311-17092 KOYO-CR HMSA17.4 30 7 4
あと、エンドプレートにパッキンが使われているので(あるのなら)注文しておいたほうがいい。今回は注文してなかったので厚紙を切って代用した。圧がかかるわけでもないのでこれで十分と思う。
組み付け後はオイル漏れは止まったけど、ハンドルを回すとバキバキと音がする。ハンドルの遊びも半周近くある。
悩んだけど原因はベアリングのプレロードだった。ギアボックス単体ではガタが無くスムーズに回るようにプレロードを調整したけど、実際に荷重がかかると遊びが大きくなったらしい。幸いにもこのギアボックスは外からプレロードの調整ができるの。調整スクリューを締め付ければ遊びも異音も無くなった。
オイル漏れも元々あったハンドルの遊びも解消して気分よく走れるぞー!

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